どーも、arizonaです。 この小説はノンフィクションでお送りします。 # 地下鉄を降り、地上に出る。 あとは学校へと続くこの道のりを、ただただ無機質に進んでいくだけだ。 灰色の空は、周囲をどんより曇らせて気分を落ち込ませながらも、今に崩壊しそうな危うさを含ませることである種の緊迫感をも与えていた。 歩き始め、今日から始まる土曜講習のことを考え出していた。 考えると、なおさら行きたくなくなる。 家で勉強していたほうがいいんじゃないか? 本当に講習を受けて意味があるのか? 頭の中をぐるぐる回る懐疑心を無理矢理外へ押しのけた。 すると、とうとう雨が降り出した。 ポツ、ポツ、ポツ、 ―――――――――――――― あーあ、やっぱり・・・。 こんなことなら来なければ良かった。 部活をやっていた頃から使っているエナメルバッグから折りたたみ式の傘を取り出した。 その傘を広げ、かけていたメガネを外した。 このメガネを外すという行為は、雨が降ってきたときは必ずしなければならないことであり、メガネに雨がかかることを極端に嫌う俺の習慣だった。 ザァァァーーー ――――――――――――――― おいおい、本降りかよ。 周囲の傘を持っていた人はそれをすでに広げている。 そんなとき、俺の横を二人の男子たちが走り抜けていった。 傘持ってないと悲惨だな・・・。 周囲の人も同情の視線を彼らに送った。 信号待ち。 一人の女の子が俺の右隣に立った。 普通ならすぐに視線を外し、また何かとりとめのないことをぼんやり考えることに戻ったわけだが、今回に限ってはそうはならなかった。 その女の子は傘を持っていなかった。 身長は少し低め。 そのセミロングの黒髪は彼女が着ているセーラー服に良く映えていた。 顔は・・・ よく見えないな。 このとき何かが俺を突き動かした。 それは確かに自身の意志ではなかったはずだ。 いや、それこそが本当の自分自身だったのかもしれない。 俺は、その女の子に話しかけていたのだ。 「入る?」 これは俺が三年生であり、その女の子が年上のはずがないだろうという判断の上でのタメ口だ。 「えっ。」 「風邪ひいちゃうよ?」 「・・・いいんですか?」 「どうぞ。」 そう言って、俺は彼女に寄り、傘を共有できるようにした。 「ありがとうございます。」 彼女は見上げてわずかな笑みを添えてお礼を言った。 「いいよいいよ。同じ学校の生徒だし。」 さっきとは歩調を変え、ゆっくり歩いた。 もう時すでに遅し、であったが、やがてその行為の非凡さに気づき始めて、少しの恥じらいによって言葉が上手く出てこなかった。 先に口を開いたのは彼女のほうだった。 「あの・・・名前聞いてもいいですか?」 「え。ああ、うん。俺はarizona。三年生ね。」 「ああ、やっぱり年上なんですね。私は斉藤めぐみ。二年生です。」 「斉藤さんね。で、斉藤さん?今日はなんで学校に行くの?部活?」 「いえ、ちょっと勉強しようかと思って。arizona先輩は?」 「俺は講習があるんだ。受験生だしねー。」 「そうですよね。なんか大変そう・・・。」 「まぁ、しょうがないでしょ。ってか斉藤さんがすごいよ。まだ二年生なのに勉強なんて。俺が二年の頃なんか授業中寝てることのほうが多かったのに。」 「あはは。でも私だって授業中はあんまり集中してませんよ。」 しばらく話しているうちに、やがて学校に着いた。 正面玄関には、びしょぬれの人や傘に付いた水を振り払う人などが数人いた。 「傘入れてもらってありがとうございました。」 「いやいや。それより、肩とか濡れてない?」 「はい。全然濡れてないです。というか、私ばっかりが傘に入ってて、arizona先輩濡れませんでしたか?」 「大丈夫だよ。」 「良かった。それじゃあ、講習頑張ってください!」 「うん。斉藤さんも勉強頑張ってね。」 そして、俺は傘の水を払いながら彼女のうしろ姿を見ていた。 ―――――――――――――fin...
どうでしょう? いつもと違う文体に挑戦してみたんですけど、まだしっくりこないんですよねー。 というか、 これホントにノンフィクションですからね。 ちゃんと今日の朝の出来事です。 得意の妄想とかじゃありません。 まぁでも、 好感度アップには変わりないですけどねww 「arizonaさん優しすぎー!」 「なんというボランティア精神。」 「私を抱いてー!」 と、arizonaの支持率がグーンと上がること間違いなしです。 福田総理なんてメじゃないですね。 この勢いで次期総裁選に立候補しちゃいますかっ(´∀`) 「要は女の子とくっつきたかっただけだろ?」 なんていうコメントは華麗にスルーします(笑) ここで、更なる好感度アップを図ります。 実は、俺の左肩はびしょ濡れだったんです。 結構濡れてたので防水加工された制服の上に水が目立ってたんですよね。 だから、手で水を制服に染みこませて目立たないようにしたんです。 彼女が気づかれないようにね。 イシシシシシシッ これで支持率は80%を超えたなww ↑あっ、すごい!タイトルの横に王冠が付いてる! (しつこいですね^^;) →人気ブログランキングへ PR ∴ この記事にコメントする
● コメントありがとうございます☆
>とうおかさん
雨が降ったらいつでもできますよっ。 まぁ男が傘もってなくてもスルーですけど(笑) ね! 久しぶりでしたよ^^ あーゆーのってこっちは全然ダメージないけど、普通にブログ見に来てくれた人が引いちゃうんですよね^^; そういう意味ではやめてほしいですよね。 >藤沢アキさん フィクションの世界ならね(´∀`) もしあそこで彼氏とかが出てきたら面白かったでしょう(笑) >怠け者さん ふふふ。 今もこの腕の中に・・・ いませんから(笑)
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1989/04/20
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自己紹介:
本当は天才でもなんでもないただの高校生です。このブログを読んで天才になれなかったからといって俺を
責めないでください。
今日出会えたことに感謝。
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