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この小説はarizonaが高校3年生のときの体育大会が題材となっています。

もちろんノンフィクション。
 
実際にあったことです。
 
バレーボール素人の主人公の数日間を、拙い文章ですが精一杯書きました。
 
寛大な心で最後まで読んでやってください^^

 
 
「ラストジャンプ」~導入部
 
「ラストジャンプ」~第1章
 
「ラストジャンプ」~第2章

「ラストジャンプ」~第3章

「ラストジャンプ」~第5章

「ラストジャンプ」~最終章

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どーも、arizonaです。
  
 
とうとうラストです!
 
感動の最終回です!
 
精一杯書きました! 

楽しんでくれると嬉しいです!
 
初めての方は8月22日の記事から順番に読んでください
 
 
 




仲間:「泣いても笑ってもこれが最後だ!悔いのないようにやろう!」

 
仲間:「じゃぁ円陣組もーぜ♪」



これまで苦楽をともにしてきた5人の仲間と最後の円陣を組んだ。
 
 
「じゃ、誰が言う?」
 
「ここは・・・arizonaちゃんイッてみよーかっ。」

arizona:「え~、俺キャプテンじゃないのに。やだよ。」

キャプテン:「お前そんなこと・・・しょーがねーな、じゃぁ俺が言うよ。」
 
仲間:「いやいや、キャプテンばっかり負担かけられないって。ここは俺が言うよ。」
 
仲間:「お前ら・・・それじゃぁ俺が言うよ。」
 
仲間:「ううん、俺が言うよ。」

仲間:「いやいや、俺が言うよ。」
 
arizona:「・・・じゃぁ俺が・・・」

 
5人:「どーぞどーぞどーぞ。」
 
arizona:「なんでだよ(笑)」

 
忘れることなかれ。
 
ここは決勝戦のコート上。
 
しかも400人の大観衆の面前・・・^^;
 
 
全員:「せーの、
 
     絶対勝つぞおおおーー!!」

 
 ※結局全員で言うことになった(笑)

 
 
 
ついに始まってしまった。
 
このときを何度夢見たことか・・・。
 
決勝戦――
 
ファイナルセット――
 
 
そうだ。

 
俺はいま夢の舞台にいる!
 
  
 
 
スタートはこっちのサーブ。
 
しかしいきなりネットにかけてしまい、0対1に。
 
そしてサーブは相手に移るが、相手もいきなりサーブミスで1対1

 
だが、プレーを重ねるにつれてお互いミスがなくなってきた。
 
スパイク、ブロック、もはや素人のレベルではない。
 
一進一退の攻防だった。

 
 
徐々に・・・地力の差が出始めた。
 
 
arizona:「高さのある相手に高さで勝とうとしちゃダメだ!巧さで勝とう!」

 
現在、20対16

俺たちが4点リード!

 
 
だが、

勝利の女神はどちらに微笑むかはまだ決めかねているようだった・・・。

 
 
 
 
相手のサーブが放たれた。
 
そのボールはこっちのコートの誰もいないところに飛んできた。
 
 
仲間:「くそっ!」


仲間がそのボールに飛びつき、片腕でそのサーブをレシーブした。
 
しかし、レシーブされたボールは大きく弾かれ、うちのクラスの応援団のほうへ飛んでいってしまった。
 
俺は反射的にそのボールに向かって走っていた。
 
 
ここから飛び込んだとしても間に合うか?!
 
いや、そんなのどうでもいい!
 
これをつなげれば一気に波に乗れる!

 
 
そして思い切り飛び込んだ。
 
右腕をあらん限り伸ばした。
 
 
届け・・・!
 
 
しかしここへ来て、
 
 
ひっだりあ・・・し・・・


arizona:「っつああ!」
 
 
結局ボールには届かなかった。
 
うちのクラスの応援団にモロに突っ込んだが、みんなとっさに避けてくれたので一大事にはならなかった。
 

応援団男:「ナイスガッツ、arizona!」

応援団女:「大丈夫?!arizonaくん!」
 
 
・・・くそ・・・やっちまった・・・
 
まだ試合は終わってないのに・・・

 


そう。
 
左足ふくらはぎをとうとうつってしまったのだ。
 
痛みに耐えながらも患部を触ってみた。
 
 
固い・・・しかも完全に痙攣してる・・・!

 
arizona:「ぁ・・・そうだ!あのさっ、タイムとってくれない?!」
 
 
審判からタイムのコールがかかった。
 
試合中、1チーム1回だけタイムをとることができるのだ。

時間はたった30秒しかないが。
 

仲間:「大丈夫か?えっ?足つった?!そうか、じゃぁまかせろ。」
 

こいつは確かバスケ部だ。
 
さすがに対処法を心得ていた。
 

仲間:「どう?出られる?」
 
arizona:「もちろん!」
 
 

しかし、実際のところキツかった。
 
右ひざはもちろん痛い。

少しでも気を抜いたら倒れてしまいそうだ。
 
左足ふくらはぎも痛い。
 
またいつつってしまうかわからない。
 
満身創痍とはまさにこのことだった。

 
 
プレー再開。
 
いまのローテーションでは俺は後衛だった。
 
 
すると、仲間の一人が俺の守備範囲に入ってきた。
 
 
仲間:「arizona!お前の分まで守ってやるよ!レシーブは俺たちにまかせろ!」
 

えっ・・・


仲間:「お前はコートにいるだけでいいからな!」
 
 
そんな・・・優しすぎ・・・
 

 
arizona:「ありがと。頼んだ。」
 

 
俺の怪我が、逆にチームをより結束させた。
 
5人で守るコートは鉄壁だった。
 
スパイクを打たれては拾い、
 
フェイントをかけられては拾い・・・
 
俺はこのコートにボールが落ちる気がしなかった。
 

 
21対17になった。
 
そして、俺が前衛になるときが来た。
 
さすがに前衛が1人欠けることは許されない。
 
 
もう甘えは許されない・・・!
 
 
こっちのサーブは見事にサービスエースとなり、さらに差を広げて22対17とした。
 
つまりあと3点で優勝が決まる。
 

 
ところで、アドレナリンを知っているだろうか。
 
スポーツにおいて、集中力が高まると体内からアドレナリンという物質が分泌される。
 
そのアドレナリンの効果は大きく分けて2つある。
 
1つは、パフォーマンス能力が上がるということ。
 
かの野球選手・川上哲治の名言である
 
「ボールが止まって見える」
 
は、集中力が極限まで高まりアドレナリンが大量分泌された結果だと思われる。
 
そして、もう1つの効果は・・・
 
 
痛みを忘れる

 
 
 
仲間:「arizona!ブロックは跳ばなくていいからな!」
 
仲間:「無理すんなよ!」
 

医者にジャンパー膝だと言われたときから覚悟していた。
 
しっかりストレッチをやって、十分膝を温めなかったらジャンプなんてできない。
 
なんせ、階段の上り下りだって痛いくらいなんだ。
 
そりゃあスパイクなんて痛くてしょうがない。
 
もちろんブロックだって痛いに決まってる。

 
 
でも、ここで練習するのをやめたら・・・
 
このまま怪我を理由に体育大会に出るのを諦めたら・・・

 
 
今まではなんだったんだ?!
 
バレーに費やした時間は無駄だったのか?!
 
 
絶対に諦めない!
 
全てをこの試合に懸ける覚悟はとっくにできている!
 
俺は優勝するために頑張ってきたんだ!

 
 
 
こっちのサーブは相手レシーバーによって綺麗にセッターへ返される。
 
相手アタッカーはスパイクに備えるため大きく助走をとる。
 
セッターがライトアタッカーにトスを上げた。
 
 
 

ブロックは跳ばなくていいだって??
 
おいおい、俺がどんな奴か知ってるだろ?
 
そんなん無理に決まってんじゃん。
 

でもさ・・・怪我した俺の分まで守ってくれて、
 
俺をそのままコートにいさせてくれて・・・

すっごい嬉しい。
 
心配してくれてる気持ちは痛いほど伝わってるから・・・
 
もう十分だよ。
 
ありがとう。
 
 
それでも俺まだやり残したことがあるんだ。
 
覚えてる?
 
――「今日の試合、ブロック5本決めてやるよ!そんで一気に流れを呼び込む!」


あと1本なんだ。
 
だから・・・


 
アタッカーがジャンプした!
 
それと同時に・・・
 
俺は、跳んだ!!
 
極限まで高めた集中力は俺に痛みを感じさせない。
 
この1本を止めるために・・・
 
これが俺のラストジャンプ
 
 


だから・・・
 
 
 
だからさ、
 
 
最後にちょっとだけ無理させてよ
 

 
 
 
 


バシィッ

 
 
 
 

俺の腕に弾かれたボールは、
 
相手コートに、

 
落ちた!
 
 
 
 
「ぅ、わあああああーー!!」
 
 
応援団の歓声が爆発した。
 
仲間がいっせいに抱きついてくる。
 

仲間:「なんでお前跳ぶんだよぉ~。」
 
仲間:「ホントお前もう動かなくていいから。ってか・・・動けないでしょ?」
 
arizona:「うん・・・」
 
仲間:「あとは任せろ!あと2点とってやるから!」

 
 
うん・・・あとは頼んだ・・・
 
 
俺はもう立っているのがやっとだ。
 
 
 
仲間の言葉に嘘偽りはなかった。
 
24点目をとり、こっちのサーブ。
 
 
応援団:「あーと1点!あーと1点!」
 
 
サーブは相手レシーバーを乱したが、セッターは執念のトス!
 
アタッカーはブレたトスを強引にスパイク!
 
しかし・・・
 
 
アウト――――!!
 
 
 
そして俺たちに25点目が入り・・・
 
 
「優勝だああああーーー!!!」
 
 
整列し、礼をする。
 
 
「わああああああああああ!!」
 
バレーメンバー、応援団が一気に集まり合体する!
 
みんなで駒大苫小牧の人差し指を立てるポーズ!
 
全員で腕を高々と突き上げ勝利を誇った!
 
 
そんななか、俺は・・・
 
 
涙が・・・ 

涙が止まらない・・・

 
 
人一倍泣いていた。
 

クラスの女子も泣いている。
 
でも、俺は誰よりも泣いていた(笑)

 
他のクラスの人たちも祝福してくれた。

観ていた先生たちにも「おめでとう」と言われた。 

でも俺は「ありがとう」と言うのが精一杯だった。
 
 
M:「お疲れ。」
 
arizona:「おう。」
 
M:「足痛いだろ?教室までお姫様抱っこしてやろうか?(笑)」
 
arizona:「イヤだ。じゃぁ肩貸してよ。」
 
M:「レンタル料300円となります。」
 
arizona:「ごめん、ツッコむ気力ないわ。」
 

 
 
男子バレーボール優勝
 
その結果、俺たちのクラスの総合優勝が決まった。
 

この夏、最高の思い出を作ることができた。
 
ことことを、たぶん・・・ 
 
いや、絶対に忘れることはないだろう。



                                ――――――fin.


 

 





やっと終わりました。
 
とっても長かったですよね?^^;
 
お疲れ様です。
 
 
この小説は、みなさん知ってのとおり実話です。
 
こんなに漫画のようなドラマのようなストーリーは実際起こるもんなんです。
 
たぶんこれは努力の結果だと思います。
 
俺はこのブログのトップページの紹介文でこんなことを書いています。 
 
――人間だれだって天才になるチャンスはあるのです。努力によって天才になれるのです。
 
努力で天才になれます。
 
またこれと同じように、努力によってドラマは生まれるのです。
 
俺はそれを身をもって実感しました。
 
みなさん、自分の努力を信じてみてはどうでしょう?
 
 
これまで長い長い駄文にお付き合いいただいて本当にありがとうございました。
 
 
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↑バナー作りました!(笑)
 
いつもクリックありがとうございます。
 
どーも、arizonaです。
 
 
お待たせしました!
 
それでは熱い熱いバレー小説第5弾です。
 
初めての方は4つ前の記事から順に読んできてください
 
 
 
 

「いま流れはこっちに来てる!一気に行くぞ!」 

 
いま11対17の6点ビハインド。

25点3セットマッチだからこのセットはどうしても落とせない。
 
ひとつのミスが命取りになる・・・!
 

強いボールが飛んできた。
 
だがレシーバーの正面だ。
 
これくらいの速さならあいつはちゃんとセッターに返せる。
 
 
よし、俺はスパイクに備えるか・・・
 
 
「っああ!」
 
 
  あ―――
 
 
レシーバーが弾いたボールは観客席に飛び込んでしまった。
 
しかも真横に・・・。
 
 
こんなミスいつもならしないのに・・・。
 
 
arizona;「大丈夫か??」 
 
 
仲間:「あ、あぁ。」
 
 
あ・・・こいつ、緊張で手が震えてる・・・!!
 
 
arizona;「気にすんなよっ。ぜーんぜん大丈夫だから。すぐに追いついて逆転するよ。」

 
 
笑顔にはなったが、まだ固さがとれていない。
 
他の仲間はどうか。
 
みんな落ち着こうとしているが顔が少し引きつっている。
 
 
そりゃそうだよな・・・。
 
 
このコートのプレッシャーは今までの想像が追いつかないくらい凄い。
 
予選トーナメントで負けたチーム、

決勝トーナメントに進出したがあと一歩のところで涙をのんだチーム、
 
バレーに出場した者以外もたくさんこの試合を見ている。 

あのMだってそうだ。
 
あのMだって、1年前からバレーに出場することを決めていてずっと練習してきた。
 
そのMのチームに勝ったのだ。
 
そんなMが、今ではうちのクラスの観客に混じって応援してくれている。
 
今でもMの声が聞こえる。
 
 
M:「落ち着いてー!ビビんなよー!」
 

俺たちに負けていった者たちのためにも・・・なんて言ったらおこがましいかもしれないけど。

みんなに恥ずかしくない試合をしよう。
 
みんなが楽しめる試合をしよう。
 

俺たちは3年生だから、もう学校のイベントはない。
 
最後の体育大会が最高の思い出になればいい。
 
将来いつか、この試合がふっと思い出せるような・・・。
 
 
 
相手のサーブからプレイは再開。
 
これを落ち着いて処理する。
 
仲間のアタッカーが跳んだ。
 
しかしトスが少し乱れていたのでフェイントをかける。
 
ボールは誰にも触れられずにコートに落ちた!
 
 
「よくやったあああ~!」

 
「このまま突っ走ろうぜ~!」
 
「おおぉ!!」
 
 
 
するとだんだん相手にミスが出てきた。
 

実際、相手チームはあまり上手くない。
 
身長とパワーで押し切ってきた、という印象だ。
 
そのため、一番多いミスはこれだ。
 
 
こっちのサーブからプレイ

↓ 
 
そのサーブを相手レシーバーが処理



しかしそのレシーブはセッターとアタッカーの間に飛ぶ
 


セッターもアタッカーも「どっちがこれ取るんだ?!」と、迷う
 


結果、どちらも取れずにコートにボールが落ちる
 
 
つまり「お見合い」。 

このお見合いが相手チームには結構あるのだ。
 
もちろんこっちにとってはラッキーなことだが。
 

 
相手のレフトアタッカーがスパイクの体勢をとる。
 
 
もう一回止めてやるよ!!
 
 
しかし、セッターはバックトスでライトアタッカーにトスを上げた。
 
 
arizona「うっそ・・・」
 
 
そして強烈なスパイク!
 

だが幸運なことに・・・・


アウトォォーー!!
 
 
強烈なスパイクはラインから1mほど外れていた。
 
 
「ラッキー!」 

「あっぶね~、俺いま死んだかと思った(笑)」
 

 
 
こんな調子が続き、なんとあっさり逆転
 
そして23対20
 
 
俺はこれまで4本のスパイクを決めている。
 
 
arizona:「あと2点はスパイクだけで取っちゃうかぁ~??(笑)」

 
 
俺に最高のトスが上がった!!
 
俺は背が低いため、助走は普通の人より長く取ってある。
 
そのためセッターには高いトスを要求していたのだった。

 
ふわ~っと浮かんだボールをコートに叩きつける!
 
というか突き刺した!
 

 
とうとう24対20のセットポイントだ。
 
 
最後はあっけないもので、いきなり「お見合い」してくれた。
 
 
「やっっっったあああああ!」
 
観客が歓声を上げた。
 
 
そしてゲームはフルセットまでもつれ込んだ。

 
 
セット間の休憩・・・。
 
俺がドリンクを取ろうとした・・・
 

  そのとき! 


arizona:「っあ・・・。」

 
左足ふくらはぎに違和感を感じた。
 
これは、「足をつる」寸前の痛みだ。
 
 
やばいな・・・。
 
もし途中で足つったりしたら確実に負ける・・・。
 

多分原因は右ひざだろう。
 
ジャンパー膝で故障してから、無意識に左足でジャンプ力をカバーするようになっていた。
 
もちろん痛みを軽減する役割もあったが。
 
そのため左足に負担がかかっていたのだろう。
 
 
でも、

よりによってこんなときに・・・。

 

大きな不安を残したまま
 
ファイナルセットが始まった






ふぅ~。
 
次も楽しみにしててくださいね☆


あ、あとランクリもお願いします^^;
 
     ↓
 
2d9f88bb.gif  
 
 
 
続きを読みたい!と思ったらクリックしてください^^
どーも、arizonaです。
 
 
意外と好評で驚きました、バレー小説第4弾です^^
 
初めての方は、3つ前の記事から順番に読んでいってください。 

 
それでは続きです。
 



「まずは1本落ち着いて決めていこう!」

9体17の8点ビハインド。

それはとてつもなく大きな差。
 
もしバレーの世界戦で日本が8点ビハインドだったら、
 
「あぁー、このセットは落としたな。」

と思うだろう。
 
しかし、この体育大会ではどうか。
 
もちろんみんな素人。
 
いくら練習したとはいえバレー経験者とはそれまで費やす時間は段違いだ。

そのため、ミスはするし、流れでいくらでも形勢は変わる。

ましてや、この観衆の多さならなおさらだ。
 
緊張でいつものプレーができなくなることもある。
 
そして、クラスの仲間の期待。
 
うちのクラスの状況に限っていえば、このバレーで勝ったら総合優勝が決定
 
裏を返せば、これで勝たなかったら総合優勝の夢は潰える・・・。
 
こういうプレッシャーに押しつぶされることもある。
 
そのため、試合が終わるまで何が起こるかわからない。
 
つまり、
 
奇跡は起こりうる・・・!!
 
 
 
相手からのサーブ。 
 
こっちのレシーブが乱れ、セッターに返らない。

相手のコートに返すだけになってしまった。 
 
 
悪い展開だ。


相手は超大型チーム
 
レシーブが乱れ、トスを上げられなくならない限り、その高い身長からとんでもないスパイクを打ってくる。
 
しかも、角度があるためアウトを恐れなくていいので、力任せに打ってくる。
 
対戦相手にとってみたら恐怖でしかない。
 
反則的な高さから繰り出される攻撃は、逃げることすらできない、まさに空襲といっても過言ではないだろう。
 
 
 
相手のセッターがふわっとトスを上げる。

一人のアタッカーが助走をとる。

そいつは相手チーム最長身の189cmの奴だ。
 
並の人なら、その姿に戦慄を覚え、ブロックに跳ぶのすら拒否することだろう。
 
 
だが、
 
俺は跳ぶ!
 

 
俺はブロックを跳ぶ体勢を作る。


身長差がなんだ!
 
たった20cmくらいじゃないか!
 
それくらいジャンプ力でカバーできる!
 
俺の足を信じろ!

 
 
思い切りジャンプをする。
 
 
己の脚で、
 
    その
 
存在意義
 
    を
 
  示せ!
 

 
 
―――――――

ブロックはめちゃくちゃ研究した。
 
バレーの教本で学んだし、実際の試合を見てプロの選手の真似もした。
 
 
arizona:「今日の試合、ブロック5本決めてやるよ!そんで一気に流れを呼び込む!」 
 
仲間:「さすがに5本は無理だろー。1本止めりゃぁ大したもんだよ。」
 
仲間:「だいたいその身長で何ほざいてんだよ(笑)」

仲間:「まぁまぁ。見た目はチビでも心は大きく持とうってことだよな、arizona?」
 
arizona:「お前だってチビだろー!俺より2cm小さいくせに。」
 
 
――――――――
 
 
 
俺なら、できる!!
 
 
両手の親指と小指に力を入れ、両手は大きな球体をつかむように・・・
 
腕を思い切り伸ばし、軽く前に突き出す・・・
 
 
―――来る!!
 
 

バシィッ
 
  
 
手ごたえ・・・アリ!
 
 
勢いをなくしたボールはコートに・・・落ちた!
 
 
arizona:「っしゃああ!」
 
 
観客がどっと沸いた。
 
 
んー・・・キモチいい。
 
 

プレー再開。
 
こっちのサーブは、相手のレシーブを崩すことなく、そのまま綺麗なトスを上げられてしまう。
 
 
もう1回同じ奴が打ってくるな・・・。
 
さっきはストレートを止めたから、次はクロスが来そうだ。

 
 
相手のアタッカーが踏み込む!
 
 
そうストレートに見せかけて・・・
 
ホラ来た!
 
やっぱりクロス!

 
 
俺は両腕を左に傾け・・・
 
 
バシィッ
 
 
 
くぅぅー、最高のブロックじゃん!
 
 
arizona「よぉおおっっしゃああぁ!!」
 
 

2連続ブロックポイント――――!
 
 
現在11対17
 
ここから、
 
チビの逆襲がはじまった。
 

 
 



とりあえず終わりー!

どーですかっ!?
 
引っ張りすぎですか??(笑)
 
 
それは・・・書くのが楽しくなっちゃってやめられないんですよ~。
 
これからもこんなスピードでいくんでよろしく☆
 
 
それじゃぁ、俺のやる気が続くようにランクリお願いします(笑)
 
みなさんいつも押してくれるんで、俺とってもうれしいです☆
 
2d9f88bb.gif 
 
 
 
続きを楽しみにしててください♪

どーも、arizonaです。


体育大会の話第3弾です。
 
初めての方は2つ前の記事、1つ前の記事、と順番に読んできてください

それではスタート!
 
 
 
 
「今年ハイレベルすぎじゃね?!」
 
「ヤバイヤバイ。これ実はみんなバレー部って言われても驚かないよね。」

「arizona先輩頑張ってくださ~い!」
 ↑すでにこのブログ登場済み(笑)詳しくはここ。そのあとここをクリック。
 
「あっちのチームちっちゃいのに頑張ってるなぁ。」
 
「それにしてもすごい逆転劇だった。」
 
 
第1セットが終わってセット間の休憩。
 
俺が親友に怒られたあと、観客席から様々な感想が聞こえてきた。
 
中でも対戦相手のクラスの女子なんて、
 
 
「こんなにすごい試合めったに見れないよ・・・。」
 
 
と言って涙ぐんでいました
 
それも仕方がないことです。
 
俺たちからしてみればまさかの大逆転ですけど、対戦相手からしてみたら奇跡の大逆転です。
 
そしてこのセットを取れば栄えあるバレー優勝ですから。
 
俺たちは王手を取られたんです。
 

 
意識を高める。
 
クラスのみんなのためにも、チームのためにも、自分のためにも、
 
こんなとこでは終われない。
 
円陣を組んだ。
 
チームの仲間の足がやけに頼もしく見える。
 
大丈夫。
 
俺たちは強い。
 
「勝つぞおおおおーーー!!」
 
 

第2セット開始―――――――――――――――
 
 
向こうのサーブから始まった。
 
なかなか速いサーブが俺めがけて飛んできた。
 
それを危なげなくレシーブし、セッターへ。
 
そしてセッターから綺麗な無回転トス。
 
大きな助走をとり、仲間がスパイク!
 
これ以上ない三段攻撃だ。
 
が・・・
 
相手の高い壁に阻まれた・・・!!
 
 
そう、忘れちゃいけない。
 
なんたって相手は平均身長180超の大型チーム
 
春高バレーでテレビに映ってもおかしくないくらいの身長ばかり。
 
ちなみに言うと、

うちの高校のバレー部レギュラーより大きいというサプライズ
 
・・・がんばれバレー部。
 

相手リードから始まった第2セットは9対16までずるずる行ってしまった。
 
しかし、この流れが崩れたのは意外なところからだった。
 
俺が前衛になり、ライトに移動。

サウスポーの俺にとってライトは定位置だ。
 
まだこの試合スパイクを決めていない・・・。
 
すると、セット間の友の言葉を思い出した。
 

友:「アウトになってもいいんだ!ネットにかかってもいいんだ!打っていけ!エースなんだ!」
 
 
そろそろ変わる時・・・!!
 
 
相手のサーブが飛んできた。
 
そしてついに俺へのトスが上がった!
 
・・・気持ちで負けちゃいけないんだ!

 
ちらっとブロックを確認。
 
見た限りブロックは3枚・・・!!
 
ってか・・・めっちゃマークされてんじゃん・・・。
 
 
腕を振りぬく!!
 
するとボールはブロッカーとネットのあいだに吸い込まれ・・・たが相手が粘る。
 
ボールがこっちに返ってくる。
 
 
「arizona!もっかい!」
 
 
なんとまた俺にトスが上がってきた・・・!
 
まさか・・・

こいつら、俺が決めるまでずっとトス上げるつもりか・・・?!
 
 
しかし、トスが悪い。
 
ネットからだいぶ離れている。
 
1セット目の俺なら確実にオーバーで返していたボールだ。
 
でも・・・今度は打たなきゃいけないんだ!!
 
 
助走は少ししか取れないが、その場で思い切りジャンプ!
 
くそっ、ブロックが高ぇ!
 
でも、ぶち抜いてやる!
 
 
しかし・・・俺が放ったスパイクは無情にもネットにかかってしまった。
 
 
あぁ・・・やっちゃった・・・。
 
俺がうつむきかけたそのとき、 
 
 
友:「そうそう!それでいいんだ!そんなんで落ち込むなよ!どんどん打っていけ!」
 

え?
 

見ると、うちのクラスの観客たちが笑顔だ。
 
え、笑顔で拍手をしている・・・。
 
なんで・・・??
 
俺いま、スパイクをネットにかけて相手のポイントになったのに・・・。
 
なんで俺をそんな顔で迎えてくれるんだ?!
 

チームの仲間から抱きつかれた。
 
 
「よしよし、よく打った!」
 
 
背中を叩かれる。
 
みんな笑顔だ。
 
 
「チキン卒業じゃん(笑)」
 
 
笑顔で声をかけてくれる。
 
 
そうか・・・俺やっと打てたのか・・・。
 
 
「お前がブロックにかかってもフォローしてやるよ!」
 
 
「だから自信もって打て!」
 
 

あぁ・・・うん、そうだな。
 
みんなすっげぇ優しいじゃん。
 

この恩はプレーで返そう。
 

クラスの仲間に、
 
応援してくれる観客に、
 
チームの仲間に、
 
勝利を。
 
優勝を。
 
こんな俺を支えてくれる人たちのために。
 

いま、9対17の8点ビハインド
 
 

勝利への準備は整った・・・!
 
 
  
 


 
 
 
うはぁ、長くなっちゃいますね~。
 
しかも最初は日記形式だったのに、もう小説みたいになってるじゃん(笑)
 
書籍化のオファー来ないかな・・・??(笑)
 
でもこれマンガのほうが良さそうかな。
  
 
って、無理な夢語ってもしょうがないですね^^;

 
 
 
 
  
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プロフィール
HN:
arizona
年齢:
34
性別:
男性
誕生日:
1989/04/20
職業:
高校生
趣味:
音楽、読書、マンガ、チャリ放浪、などごく普通の趣味
自己紹介:
本当は天才でもなんでもないただの高校生です。このブログを読んで天才になれなかったからといって俺を
責めないでください。

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尊敬のまなざし
・セイジの微妙な家族王!!
⇒今まで生きてきた中でこんなに笑ったブログはない。ブラコン・シスコンの兄弟たちが織り成す、笑いあり・大笑いあり・ちょっぴりシリアスなホームドラマは必見!一度ハマったら抜け出せなくなる。 (セイジさん)

・ハイリスク・ノーリターン
⇒言わずと知れた高校生最強ブログ。これで俺より年下なんていうんだから、こっちの立場がない。んふっ☆困ったものです。 (ホイホイさん)

・ドミノ式
⇒これで高1!?と言いたくなるほどユニークでテンポのいいブログ。高校生ブログの次代を担うエースになる予感。 (ヤコブさん)

・ぼくのことわり
⇒こんな面白い女子高生見たことない・・・。男寄せなどの小細工は一切無しの正統派ブログ。 (タマさん)

・ポーカーフェイス
⇒高校生ブログの中核をなす人気ブログ。賑やかな文体とアグレッシブな企画諸々は読者の心をがっちり鷲掴み! (KENTさん)

・Rioの毎日カーニバル
⇒いつもムスコがお世話になっております。(←コレが言いたいだけ。読者から苦情がきたら消します)

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