やっちまいました。 記念すべき2000アクセスを自分で達成してしまいました^^; あーあ・・・。
さっきランキング見たんですけど、なんと・・・ このブログが8位ですか?! なんだか場違いな感も否めないですが・・・。 これもすべて、みなさんのおかげです。 ありがとうございます。 でも今度は5位に入りたいなぁーーーー・・・。 よろしくお願いします(笑)
今日は待ちに待った1月11日! Narratage後編の公開日です。 「え?Narratageって何??」という人は、 ↓の記事を上から順にクリックして見てください。 ■Narratage公開!!人気ブログランキング25位に入ったからやで■ 実際、25位に入り続けているのは難しいかな~、と思ってたんですが、みなさんの温かい応援のおかげで公開までたどり着きました。 色んなところで、「後編期待してます!!」という言葉をかけられ、 ブログ始めてよかったなぁ、 と感動しています。
では、これ以上前置きが長くなっても仕方がないので、そろそろおっぱじめたいと思います。 Narratage後編は<read more...>からどうぞ。
読むときはゆっくり読んでくださいね。 時間経つのが速い設定なので。
Narratage 後編
(電話) ケータイを持つ手が冷たい。でもそんなことはどうでもいいんだ。 (電話) いつもの声じゃない。細く、震えている。そのとき俺は、心臓が止まったような感じがして、おかしくなっていた。何も考えられなかった。 (電話) 広瀬が泣いていることは、途中から気づいていた。でもホントは、俺も泣いてたんだ。こんなドラマみたいなことあるんだな・・・これって略奪愛っていうんだっけ。でも乗り越えられる気がしてた。なんでだろう?たぶんこう思う。あのとき俺は、誰より広瀬のことを好きなんだ、って信じてたから。 変わったことといえば、お互いを名前で呼ぶようになったこと。俺はアキと呼び、アキは朔ちゃんと呼ぶ。アキは彼氏と別れられないらしい。「親同士も付き合ってることを知ってるし、何より周りの応援がすごいから、裏切れないよ・・・。ごめんね、ごめんね。」と、涙ながらに言われたので、強引に別れさせることもできなかった。だから、俺たちは付き合っていなかった。ただ両想いなだけ。誰も知らない秘密の関係だった。 次の出来事といえば、スキー研修だろう。 しかしこのときアキの思わぬ一面を知ることとなる。 「私、中学のときいじめにあってたことがあるんだ。仲間はずれになったの。女子ってすごく怖いんだよ。目を合わせでもそらされるし、バスケではパスも回ってこない。一時期、クラスの誰とも話さなかった。担任の先生も相手にしてくれないし。しかもそのころ親ともケンカしてたから、なんか人生どうでもよくなっちゃったんだ。突然、自分の体を傷つけたくなった。テレビとかで見たことあるからやり方はわかってた。ここまで言えばわかるよねこのこと・・・誰にも話したことないんだ。朔ちゃんだから信用してるんだよ。」 考えもしなかったことに驚いた。アキが言っているのはおそらくリストカットのことだろう。俺はアキの明るいところしか知らなかった。もしかしたら、自分の闇を周りに隠すために無理に明るくしてるんじゃないか。そしてその闇を俺だけに打ち明けてくれた。 「あれ・・・ごめんね。こんな暗い話して。嫌いになった?・・・でも、私の全部を知った上で好きになってほしい。」
2月13日朝、アキは友達と楽しそうにしゃべっていた。するとアキは、すっと輪の中から抜け出し、こっちへやってきた。そしてきょろきょろ見回して小包を俺に渡した。 「はい、これチョコレート。明日またスキー研修でしょ?だから今日渡そうかなって思って。あ、そうそう朔ちゃん、明日も座席お願いね。」 そう言って、小走りに輪の中へ戻っていくアキの背中を、ただぼおーっと見ていた。 忘れもしない2月16日。放課後、ほとんどの生徒が帰るなり部活に行くなりしていた。今日俺は部活がない。だけど教室で遅くまで残っていた。アキが部活に行くため体育館に向かっていた。俺が学校にとどまっていた理由はこれだ。アキを追いかけた。そして体育館へと伸びる廊下でやっと追いついた。 「朔ちゃん、どうしたの?」 俺たちは廊下の真ん中で立ち止まり、壁に寄りかかった。 「ずっと考えていたことがあるんだ。・・・・・俺はいつまでも彼氏に勝てないの?アキにとっての一番は誰なの?!」 それからアキは困惑したような目をした。 「朔ちゃん・・・なんか変だよ。どうしたの?何をそんなに焦ってるの?」 足ががくがくと震えだした。こんなに緊張したこと、今まであったっけ。 「心配しなくてもいいよ。私が一番好きなのは朔ちゃんなんだから。」 すごい暖かい。腕の中のアキも、アキの言葉も。そういえば今初めてアキに触れたんだ。やっと両思い、ということを実感できた気がした。これまでずっと不安だった。焦っていた。でもこのとき、この上ない幸せを感じていた。 「ありがとう。」 どれだけこうしていただろうか。なぜかこの廊下を通ろうとする人は未だにいない。そのほうがありがたいのだが。 「この先いきたいんだけど・・・。」 アキはすぐにこの言葉の意味を理解し、コクリとうなづいた。どれだけこのときを待ち望んだか・・・。 「私、まだ彼氏とキスしたことないんだけどな。」 勝ち誇ったようにアキの髪をなでる。アキが上目遣いで俺をうかがう。 「最高にかわいいよ。」 アキとのキスは数え切れないくらいたくさんした記憶がある。それも色んな場所で。でもそれら全部を思い出してみても、どれも人目につかない場所で、だった。それはやっぱり、俺たちは付き合っていないから。単に両想いなだけ。もし誰かに見られでもしたら、すぐに噂になる。もしかしたらあいつら付き合ってるんじゃないか?!みたいに。そうなって困るのはアキなんだ。俺がかばってやることもできない。こればっかりは仕方がないんだ。俺に出来ることといえば、このギリギリの綱渡りを一緒に歩くことくらいだった。 「私、もっと早く朔ちゃんと出会っていたかったな。ずっと一緒にいたい。ねぇ、朔ちゃん・・・大好き。」
「アキ。これ以上自分を傷つけるのはやめてくれ。アキの周りの人たちのためにも、これからの自分の将来のためにも、そして・・・俺のためにも。自己中心的かもしれないけど、俺は、どんどん自分の傷つけるアキを見たくないんだ。中学のときは誰も助けてくれる人がいなかったかもしれないけど、今は俺がいる。できることなら、中学のとき、俺がそばにいたかった。支えたかった・・・。」 このとき俺は、アキの左手首を初めて見たんだ。絶句だった。驚きというか、悲しみというか、割り切れない気持ちで何も言葉が出なかった。そこには無数の傷があった。切り傷なんて陳腐な言葉で片付けられるようなものじゃなかった。きっとこの傷ひとつひとつに悩む苦しみが詰まっているんだ・・・。 「もうしないって約束してくれ。」 アキの左手を両手で覆うように言った。 「うん。ありがとう。」 アキは泣いていた。このとき、この姿がかわいいと思ってしまったのは、やはり不謹慎だっただろう。 3月、空き教室。 「ねぇ、朔ちゃん。前から思ってたんだけど、二人でいるときの朔ちゃんとそうじゃないときの朔ちゃんって全然違うよね。」 そう言ってにっこり笑ったんだっけ。 2年生になり、クラスが替わった。アキは彼氏と別れたらしい。 今では、たまに廊下ですれ違うことがある。でもお互い目を合わせることはない。話すこともない。メールも、電話もすることはない。スイッチを切ったかのように、もう二人は関わりあうことはない。 1年の終了式。 「朔ちゃん、元気でね。」 冗談混じりで、まるでしばらく会えなくなるような言い方。このときの握手の感触が、今も手に残っている。 この前、廊下でアキとすれ違った。目が合った。その瞳は以前と変わらず、かわいらしく、俺が誰よりも好きになった瞳。やはり、立ち止まり言葉を交わすことはない。 「私は元気だよ。」 そうか・・・もう一年経ったのか。あのときアキと出会って、色んなものをもらった。すごいあっというまだった。でも幸せだった。世界中探しても、あれほどの幸せは多分ないんだと思う。これから先、どんな恋愛をしても、俺の中ではアキが生き続けていると思う。 アキ、ありがとう。
A・TO・GA・KI ↑「なんやコレ、ダッサイなぁ~」というツッコミには無視ですので(笑) まぁ、というわけでNarratage無事に終わりました。 拍手~。 パチパチパチ・・・。 少ないですねぇ。 今ここ読んでいるってことはNarratage全部読んでるって捉えていいんですよね?! そうですよね。 いや、あとがきを先に読むっていう変態さんが知り合いにいるもんでね・・・ちょっと心配になっただけですよ。
あのアキの「リストカット告白」のエピソードは、最後まで悩みました。 ホントにこれ入れていいんだろうか・・・。 ってな感じに。 昨日の、 ■網戸投下殺人事件■ PR ∴ この記事にコメントする
● はじめまして
はじめまして
題名に自分と近いものを感じ、おもわず遊びに来ちゃいました(笑 この小説、ホントにドラマみたいで、なんか青春感じちゃいましたvv ゥチは他人にこんなに愛されたことなんてないから、すっごく羨ましいです! 両思いになるなんて、1億分の1の確率。 これはなんというDestiny!!! またおじゃましにきまぁす
Powered by 忍者ブログ
Design by まめの
Copyright © [ もしかしたら僕は天才なのかもしれません ] All Rights Reserved. http://arizona.blog.shinobi.jp/ |
責めないでください。
今日出会えたことに感謝。