今回年賀状を出さなかったんですよ。一通もね。
当然作ってもいませんでした。だから、「誰からも来るな!」って思ってました。
そしたら、2日まで誰からも来なかったんです。
安心しましたねぇ。
1月3日。
今日さえしのげばもう大丈夫だろう、そう思ってました。
しかし1通、郵便箱には俺宛の年賀状が。
ったく誰だよ。もうちょいだったのに・・・。
担任からでした。
ごめんね先生。まったく出す気なかったわ。
どーも、arizonaです。
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とうとう25位(15:00付け)になりました。
Narratage公開です。
でもここでひとつお詫びがあるんですよ。
やはり俺のタイプスピードは公開に追いつきませんでした
申し訳ありません。
というわけで、前編・後編に分けて公開しようと思います。
後編は、来週の11日の時点で25位以内に入ってたら公開とします。
それではread more...よりNarratage前編です。 →...ranking
松本朔太郎のセリフは青で。広瀬アキのセリフは赤で、になってます。
物語の中にメールや電話でのセリフがあり、それらにはかっこつきで示しているのでわかると思いますが、直接の会話の場合は何も示していないので注意してください。
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Narratage 前編
今思うと、他人のことみたいだ。
1年前。まだ何もわかっていなかった。幼くて、でも少し余裕ぶった、そんなとき。それは濃くて、さらになんていうか甘くて・・・あまりにも短い。
夢のような一瞬。一回の瞬きさえ許さない、駆け抜けていた時間。夢なら覚めないでほしいと願った。
初めて味わった想い。多分つらかったんだろうな・・・。だって今では懐かしさしか思い出せないから。
(メール)
俺明日講習行けないわ。風邪引いちゃってね。広瀬の席って俺の後ろでしょ?
うん、そうだよ。っていうかまたサボりじゃないのー?
違うよ。ホントの風邪。なんなら明日行って風邪うつしてやろうか?(笑)勉強頑張れよ~。
ふぅー。でもホントに風邪引くとはなぁ・・・油断していた。これじゃ大好きな勉強が出来ないじゃんよぉ。まぁ嘘だけど。
今まで気づかなかったけど、広瀬って結構話しやすい奴なんだな。鈴木に広瀬のアドレス聞いといてよかった。でもそういえばあいつニヤニヤしてたな・・・。ってか別に好きなわけじゃないからな。ん?でも広瀬と付き合うっていうのは・・・いいかもしれない。
俺はこれまで、同じ学校の人と付き合ったことがなかった。初めて付き合ったのが遠距離恋愛(俺はもともと横浜に住んでいて小3のときに札幌に転校してきたのだが、中1の正月に横浜の友達から、以前俺と同じクラスだった女子が北海道に引っ越した、という年賀状が来てその女子に連絡してみたところ、仲良くなって付き合うという形になり、月1回のペースでデートをする。中2の4月から付き合い始めて中3の冬に自然消滅。)の人で、二人目は違う高校の人だった。今まで同じクラスの人とかを好きになったことがないわけではない。でも、すごい好き、というわけではなかったから学校では何事もなく過ごしてきた。
長い冬休みが明けた。
(メール)
明日って授業変更あったっけ?
あるよぉ。松本聞いてなかったの?先生のはなし。3時間目の古典が5時間目の数学とチェンジしただけだよ。
おぉ、そうかそうか。さすが優等生だな。ありがとー。
それは松本が問題あるだけでしょ。じゃぁおやすみ~。
なんか最近日課になってきたな。広瀬とメールするの。このままもしかしたら広瀬と付き合えるかも・・・?可能性大だな。
天気予報ではくもりのはずなんだけど・・・。午後3時の空は白く、雪だらけだ。薄暗い教室との対比が目に痛い。生物教師の無機質な声が教室に響いている。この時間は生徒にとって一番眠たいときだ。このあと部活に行くなり家に帰るなりするための力を蓄えておく眠り、といってもいいだろう。少なくとも12人は寝ている。
あー、ヒマだ。でも寝れそうにないしな。そこでふと広瀬をを見た。寝る気配を微塵も見せずに黒板の文字を写していた。さすが優等生。
突然ある考えが浮かんだ。今ここで広瀬に告白したらどうなるんだろう?こんなことは、お笑い番組の企画でも出来ないことだろう。それにメールだから周りに知られることもないし。
(メール)
授業に集中してるところ悪いね。でもどうしても早く伝えたくて我慢できなかったんだ。驚かないでね。実は俺、広瀬のことが好きなんだ。
机で隠しながらメールを送信したあと、広瀬の様子をうかがった。何秒か経ち、広瀬はポケットの中で震えている携帯電話を取り出し、おそらく画面に映っているであろう名前を見て、俺を振り返った。そして文章を読み終え、目を閉じた。何を考えているんだろう・・・。しかし、広瀬の横顔からは何も読み取れなかった。
昨日俺は部活をサボり、友達とカラオケに行っていた。当然顧問にはサボリとは伝えておらず、風邪、ということになっている。今日は部活はないのだが、昨日休んだ分自主練しようと思って顧問にそのことを伝え、誰もいない廊下に行った。
俺が所属する陸上競技部は、18年連続インターハイ出場という輝かしい記録を現在も更新中なのだが、その記録を作った顧問が1年前違う高校に転勤してしまったため、現顧問が引き継いだ。現顧問は学生時代、北海道の大会で優勝したことがあるらしく、今でもしきりに過去の栄光を自慢する。しかし指導方法は最悪で、18年続けた輝かしい記録をそろそろ途切れさせるだろうということは誰もが予想していることだった。
軽くランニングを終え、ストレッチをしていると、廊下の端に置いていた携帯電話が鳴った。見ると広瀬からだった。
(メール)
さっきは返事できなくてごめん。でもこれから家の用事で出かけなくちゃいけないんだ。松本は9時には家着いてるでしょ?その時間にまたメールするね。部活頑張って!
家に帰って風呂に入り、夕食をとった。食べながら、クイズ番組を流し見ていた。部屋に戻り、時計を見た。もう9時半だ。あのメールを思い出し携帯電話を開くと、やはり来ていた。
このとき俺は、振られるんじゃないか、という緊張・ドキドキには程遠い精神状態だった。むしろ、純粋な期待感でいっぱいだった。授業中に告白するなんていう遊び半分なものにさえ罪悪感を感じていなかった。ただ、ゲーム感覚だったということは覚えている。
広瀬からのメールにはこう書いてあった。
(メール)
松本の気持ちはすごいうれしい。でも私、まだ言ってなかったけど、実は付き合ってる人がいるんだ。だから松本の気持ちには答えられない。ごめん。でも松本とはこれからも仲良くしていきたいし、気まずくなって話さなくなるのもいや。なんか自分勝手だね。でもお願い。
俺は大してショックではなかった。それは、「はぁ~、振られたか」ぐらいの気持ちだった。そして少し間も置いてメールを返した。
(メール)
付き合っているのか・・・。まぁ広瀬かわいいもんね。そりゃ男が放っとくわけないか。こっちこそごめんね。急に告白したりして。俺も広瀬とは仲良くしていきたいな。だからこれからもよろしく!
普通、告白して振ったり振られたりしたら、お互い気まずくなって避けるようになるに決まっている。しかし俺たちの場合は逆だった。この告白以来、急速に関係が深まっていくことになる。
席替えがあり、偶然にも広瀬と席が近くなった。それからというもの、休み時間のたびにしゃべり、授業中にはふざけあい、ほぼ毎日メールをしていた。あとから鈴木に聞いた話によると、このころ俺たちのことが噂になっていたらしい。
毎日があっというまに過ぎていった。もう何もかもが楽しく思える。そして段々と気づいていくことになる。広瀬のことを本当に好きになっていく自分に。今度は嘘偽りなく。でも好きになればなるほど苦しくなった。なぜなら広瀬には彼氏がいる。これ以上好きになっても自分がつらくなるだけだ、と言い聞かせ、広瀬を友達としてみようとするができない。ますます好きになっていくばかりだった。
前編終了です。
どうでしょうか?
なんかあっというまですね。すごい長い時間かけて打ったのに^^;まぁテレビ見ながらでしたからね。
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